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日常じゃあにい みたいな・・・

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美容院での出合い

昨日はうれしい出会いがありました。

髪を切りに美容院に行ったら,いつもの担当の人が忙しくて
他の人に切ってもらったのです。

その美容師は男の人。
流行のことばをつかえば,「草食系」の感じの人。
今日だけチェーン店の別のところから手伝いで来たのだそうです。

髪の毛を洗い流すところから,「あれ,いつもと違う」と思いました。
「首に力は入れなくていいんですよ。」と優しく言ってくれました。
洗髪が終わって椅子が起き上がってくるとき,軽く背中を支えて
くれました。

カット中,お花見の話しになって,
「大勢が集まるお花見はうるさくてあんまり行きたくないんです。
職場に行く途中,少しゆっくり歩いて,道に咲いているのを
見ます。」
とわたしは言いました。

少しおいて,彼が,
「それもありですよね。」となんとなくゆっくり応えてくれました。

「3・4月は美容院は忙しくてお花見どころじゃ
ないんじゃないですか?」
と聞いたら,
「ぼくはいつも夜桜です。」と。

と髪以外の話ばかりになってきましたが,
髪のことでもとってもじーんときてしまいました。

わたしの髪はたわしのようにかたくて,しかもとっても量が多く,
ほうっておくと,おかまをかぶったような頭になってしまいます。
そこで,いつもボリュームをおとすことが一番大事な作業。

彼は,だいたい仕上げてから,「気になるところはありますか」
と聞いてくれて,わたしはいくつか「ここが・・・」といいました。
そのこたえが「だいじょうぶ」だったのです。
微笑みながら「だいじょうぶ。まだまだできますよ。」
といってくれた時,とっても満たされた気分になりました。

最後に,わたしはあんまりうれしかったので
「今日一回だけでもお会いしてカットしてもらえてうれしかった
です。」といいました。
おばさんは,こんなことを言えてしまうのですね。

「光栄です。そんなこといわれないですから。」と,彼は
またさりげなくニコッとしました。

おばさんの与太話かもしれませんが,なんだかうれしいのです。
いままでで一番気に入った形にカットしてくれたし。

と,そんな状態で今朝起きて,本を少し読みました。
鎌田實さんと水谷修さんの往復書簡
 『だいじょうぶ』 (日本評論社) です。

ここに「だいじょうぶ」と応えることについての文章がありました。
あぁ,だいじょうぶということばはどんなところでも,
人を元気付けてくれるんだ・・・
とあらためて納得しました。

だいじょうぶ,このことばを出会った若者たちにかけて
あげられたらいいなぁと思う4月でした。
by DAURAND | 2009-04-05 08:46 | ただの独り言
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